====== AlSession セッションマネージャ ====== セッション変数とはHTTPリクエストをまたがって値を保持することができる変数で、セッションマネージャはその管理を行います。 * Key-Valueの型式で保存、参照が可能です。 * コントローラをまたいで使えるグローバルセッション変数と、コントローラごとに名前空間が違うコントローラローカルセッション変数があります。 * 保存できる値は、Rubyのプリミティブなデータタイプのみです。(実際にはユーザオブジェクトも保存できますが、正しく復帰できる保証ができません) コントローラローカルセッション変数は、個々のコントローラ内でのみ有効なセッション変数です。異なるコントローラからはアクセスできません。一つのアプリケーション内でグローバルにアクセスできるAlSessionによるセッション変数とは異なり、スコープがコントローラ内のみに限定されます。他のコントローラと名前がぶつかることを心配する必要がありません。 ===== グローバルセッション変数 ===== AlSession[:sess_name] = "ABCDE" # 保存 s = AlSession[:sess_name] # 参照 AlSession.delete(:sess_name) # 消去 コントローラAとコントローラBがあった場合、上記は同じ変数として扱われる。 ===== コントローラローカルセッション変数 ===== session[:sess_name] = "ABCDE" # 保存 s = session[:sess_name] # 参照 session.delete(:sess_name) # 消去 session.delete_all() # 全消去 コントローラAとコントローラBがあった場合、上記は違う変数として扱われる。 ===== 構成変更 ===== セッションクッキーによって識別されるセッションごとに、セッション変数を保存するためのファイルが作られます。通常は/tmp以下にALSESSID_***というファイルになります。 全体設定ファイル al_config.rb で、以下の動作モード変更が可能です。 == AL_SESS_DIR == セッションをファイルに保存する場合の場所\\ デフォルトは /tmp == AL_SESS_TIMEOUT == セッションタイムアウト(秒)\\ デフォルトは、28800秒(8時間)。 この時間を超えてアクセスがない場合は、タイムアウトとしてセッション変数が自動削除されます。